仕上げのWakeOnLanよ。

さあ、最後にWakeOnLanを設定してしまうわよ。

前回に引き続き攻めのクライアント、受けのサーバーで説明していくわよ。

1.ローカル環境からの電源ON!

まず、受けのBIOSを開いて(電源をつけてからF2とか押していると出てくるわ)、"PCI/PCIEによる電源の起動"を"ON"にするわ。

そしたら、次のコマンドを実行してOSからもWake On Lan による電源の起動をONにするわ。

ifconfig

NICの名前とMACアドレスをひかえてね。en*** flags=~のen***がNICの名前でether の隣がMACアドレスよ。

sudo apt install ethtool
sudo ethtool -s en***  wol g 

で、有効化するわ。最後に確認するわ。

sudo  ethtool en***

上のコマンドを実行して、 Wake-on: g になっていれば、OKよ。

次にsystemdを利用して、自動で起動するようにするわ。

まず、systemの確認。

sudo system list-units

スクリプトを作成するわ。 /etc/systemd/system/wol@.service

[Unit]                                                                                                                             
Description=Wake-on-LAN for %i
Requires=network.target
After=network.target

[Service]
ExecStart=/sbin/ethtool -s %i wol g
Type=oneshot
User=root

[Install]
WantedBy=multi-user.target

そうしたら、前にやったようにsystemに登録してね。

sudo chmod 755 /etc/systemd/system/wol@.service
sudo systemctl daemon-reload
sudo systemctl start wol@.service
sudo systemctl enable wol@.service

最後に確認。

sudo systemctl list-units

そしたら、受けの方の電源を消してね。

攻めのほうにwakeonlanをインストールして、MACアドレスを使って接続するわ。

sudo apt install wakeonlan
wakeonlan MACアドレス

サスペンド状態からも復帰するから試してみてね。

2.遠隔操作でWake On Lan!

まずはポートの開放。ufw をつかって、1024以降の空いている好きな数字のポートをudpで開けてね。

...もう、手は貸さないわよ。

そしたら、ルーターにアクセスしてね。 ブラウザにアドレスを打ち込めば接続できるわ。 アドレスがわからなければ、

route -n

で、調べなさい。ゲートウェイの値があるところで一番上の行のところをみてね。

そうしたら、ルーターのポートをsshの方はTCPで、wakeonlanに使う方はUDPで開放してね。

あと、ルーターの設定からグローバルIPアドレスを控えておくこと。

さあ、受けの電源を消しなさい。用意はいいかしら。最後のコマンドよ。

wakeonlan -i グローバルIPアドレス -p wakeonlan用に開けたポート MACアドレス

電源はついたかしら?

長いあいだお疲れ様。また、会いましょう。